2016年11月8日火曜日

体の歪みが症状と関連がない!?

まとめ抜粋元:


体の歪みがどういう機序で病を起こすんだ?
体の歪みが症状と関連がないという研究結果なら山程提示されてるが。。。



骨盤前傾腰椎過前弯や骨盤後傾腰椎後弯が腰膝部に与える影響、肩甲骨のマルアライメントが頸肩部に与える影響などは医学書などに詳しく書いてあるので、体の歪みが原因であるっていうのもあながち間違いではないのではないでしょうか?



腰痛患者144名と健常者138名を対象に骨盤の歪みを厳密に測定して腰痛との関連を調べた結果、どのような臨床的意義においても骨盤の非対称性と腰痛は関連していないことが判明。骨盤の歪みが腰痛の原因というのは迷信に過ぎない。



過前弯とか、後弯増強とかも広義の歪みととらえるならという話です
しかし、運動連鎖という観点でみれば、非対称性が原因の痛みというのもエビデンスあると思いますけど 運動連鎖はどの関節からも起こりうるので、体の非対称性を骨盤から治すっていうのもありだと思います 。 治しているのならね



例えば外反母趾の原因の一つは足部過回内です
運動連鎖で足部過回内なら骨盤前傾するので、骨盤を後傾させれば理論上は足部を回外方向に誘導できるので、外反母趾を骨盤から治すっていうのもエビデンスのある治療であると思いますがどうでしょうか



それはあなたの思いですね。
また、単なる症例報告のエビデンスレベルは低いです。
無作為化対象試験などの結果はありますか?


運動連鎖については実践mook理学療法プラクティスっていうシリーズのいくつかに書いてあります

例えば腰椎過前弯骨盤前傾で、狭窄症の症状の人がいるなら腰椎後弯方向への可動域改善や股関節屈筋群に対してのストレッチやリラクゼーションがエビデンスのある治療としてあらゆる医学書に書いてあります
この腰椎過前弯骨盤前傾に対しての改善治療を、一般受けするキャッチーなネーミングとして骨盤矯正といってもいいんではないでしょうか



いわゆる肩こりについてもいくつかの医学書には治療方法が書いてあります
肩こりの原因の一つは不良姿勢によるアライメントの崩れです。
その多くは肩甲骨を外転、下制、下方回旋させて肩関節は内旋しています
治療方法としては肩甲帯のアライメント改善と可動域改善として、制限のある筋に対してのリラクゼーションをはかる、胸椎の可動性を高めると書いてあります。
これらの治療を一般受けするキャッチーなネーミングとして猫背矯正とするなら、あながち間違いではないエビデンスのあるものだと思います

さらに運動連鎖を考慮すると、肩関節内旋や肩甲骨外転、下制、下方回旋は骨盤を前傾させるので、骨盤を後傾方向に誘導すれば理論上は肩甲骨周囲のアライメントも是正されます。
こう考えたら肩こりを骨盤から治すっていうのもエビデンスのあるものだとおもいませんか?



そういう説がさまざまあるので比較対象試験をしたのが  <<上記 骨盤の歪みが腰痛の原因というのは迷信に過ぎない>>  なわけですよ。で、結果として否定された。
それでも骨盤との関連があるというなら、同等の試験をして覆す結果がないとエビデンスとは言えませんね。

骨盤や背骨の歪みは臨床的に意味はないという証拠ならまだまだありますよ。


■腰痛患者100名と健常者100名を対象に腰部X線写真を比較した研究では、両群間の腰仙移行椎、脊椎辷り症、潜在性二分脊椎、変形性脊椎症の検出率に差は認められなかった。画像検査による脊椎の異常所見は本当に腰痛の原因か? http://1.usa.gov/lCMbXb

■腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した結果、脊椎辷り症、腰仙移行椎、潜在性二分脊椎、椎間狭小、変形性脊椎症、脊柱側彎症、前彎過剰、前彎減少、骨粗鬆症、シュモール結節、圧迫骨折、骨盤傾斜の検出率に差はない。http://1.usa.gov/jb0ly3
■発症後1年以内の腰痛患者144名と健常者138名を対象に、骨盤の歪みを厳密に測定して腰痛との関連を調べた研究により、どのような臨床的意義においても、骨盤の非対称性(歪み)と腰痛とは関連していないことが証明されている。http://1.usa.gov/kIBHZm



骨盤の歪みとか根本原因みたいに言ってる香具師もいるけど、
背中も腰も曲がってるのに、痛みも悪いとこも無い、なんて言う高齢者は結構いる。
だから、歪みどうこうは疾病の一因でしかないか、無関係な場合も多いんだろうね。
腰椎辷てても、腰痛ないなんてでざらにある。



画像診断と症状が一致しないのは有名な話ですよね。
レントゲンでは腰椎ヘルニアだけど症状がないとか。
しかし腰椎ヘルニアの固有症状、つまり下肢の筋力低下、腱反射消失、神経症状がある時は必ず画像上でも腰椎ヘルニアであるはずです。

とするなら、腰椎に過前弯や前弯減少があるからといって必ずしも腰痛にはならないが、腰痛のある人の腰椎が過前弯or前弯減少してるなら、それが原因の一つではないかと推察するのはおかしいことではないと思います
僕らセラピストは、患者さんの痛みを客観的に評価することはできないので、アライメント不良と可動域制限があるところを探し出し、それを改善させると痛みがどう変わるかあるいは変わらないかといった方法でしか治療できないのではないでしょうか。
これは私の主観的な意見です。



ごたくは良いから痛み消そうぜ!結果がすべて!

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